社長日誌 Vol.4「2000回の学びと感じたこと」

2026.2.24(火)|大石 湧斗

朝5時。まだ暗い中、車を走らせた。

今日は沼津倫理法人会のモーニングセミナー、2000回目。2000回という数字の重さを、正直まだ実感しきれていなかった。でも会場に着いて、いつもより明らかに多い人の数を見たとき、じわっと感じるものがあった。県内各地から経営者たちが集まっている。この場所に、この朝の時間に。


倫理法人会のこと

ちょっと補足しておくと、倫理法人会というのは毎週経営者が朝に集まって、人生や経営について講話を聞き、学ぶ場だ。宣伝したいわけじゃない。ただ純粋に、良い学びの場だと思って毎週参加している。

倫理や経営哲学を通じて、人間性、思考、行動を洗練していく。学びと実践の場。僕にとっては、自分の経営の軸を確認し直す時間になっている。


心が熱くなった話

今回の2000回記念で、沼津倫理法人会の設立の秘話を聞いた。

これが、熱かった。

経営の歴史が脈々と流れて今がある。当たり前のことなんだけど、立ち上げのエピソードを細かく聞いていくと、そこには莫大なエネルギーがあった。誰かの熱い想いと行動があって、それが今につながっている。

日本の歴史もそうだと思う。何かが動いたり、何かが始まったりするとき、必ずそこには誰かの圧倒的な熱量がある。言葉にするのが難しいんだけど、**「今自分が立っているこの場所も、誰かの覚悟の上に成り立っている」**と思ったとき、心が震えた。

正直、感激した。素直にそう思う。


今日一番考えたこと——『得るは捨るにあり』

今日のセミナーのテーマは「得るは捨るにあり」——捨我得全(しゃがとくぜん)。

この中で語られた言葉がずっと頭に残っている。

「気づいたらすぐやる。それが物事を成し遂げる秘訣である。」

十分に準備して、時が来たと思えば勢いで一気にやり抜く。一度にはできないことが多いから、何回もやる。そのうちに固まる。そして、最初の失敗は尊い月謝である——。

この言葉を聞いたとき、自分の過去が一気にフラッシュバックした。


尊い月謝だった

俺は18歳で事業を始めた。最初は仲間がいた。一緒にやろうと集まってくれた人たちがいた。

でも、苦しい時期、なかなかうまくいかない時期が続き、気づけば創業メンバーは僕以外いなくなった。

悔しかった。寂しかった。「なんでなの?」と思った。同じビジョンで進めない歯がゆさ。圧倒的な孤独感。うまくいかなければ人は離れてしまう。それを身をもって知った。

自分が立派じゃなかったから。実力が足りなかったから。それは事実として受け止めている。

でも、あの時期があったから今がある。

覚悟が決まった瞬間のことを、今でもはっきり覚えている。それは「死を思った」瞬間だった。大げさに聞こえるかもしれない。でも本当にそうだった。その瞬間、思考から霧が晴れて、一本の筋道が見えた。無駄がなくなった。やるべきことだけが、くっきりと見えた。

……バイブルにしている吉田松陰の『覚悟の磨き方』にも通じる話だと思う。覚悟というのは、失うものがないと気づいた瞬間に、全てがなくなって無になった瞬間にそれでもなお這いあがろうとする時に決まるのかもしれない。死ぬ気とは何か死ぬ気でやっているうちに見えてくるものがあって常に自分を変化することに恐れず思考と心に向き合った先にあらゆる要素が加わって覚悟の感覚がやっと掴めるものだと今は感じている。

最悪な状況でもそこから踏ん張って、突き進んで、自分の理想を信じて追い続けた。その中で金子が加わってくれた。自分と会社を救ってくれた。金子とこうやって今仕事ができているのは、あの時期の多くの失敗があったからだと心底思っている。

失敗を失敗と思わず、成功に変えるために踏ん張る。最初の失敗は尊い月謝。今日のセミナーで聞いた言葉が、自分の実体験と完全に重なった。


これから

今日のセミナーを聞いて、ひとつ目標ができた。

沼津倫理法人会の最年少会長が誰で何歳なのか、正直わからない。でも、会長を目指したい。できれば最年少で。

青臭いかもしれない。まだまだ大きいことは言えない身だし、目の前のことに集中すべきなのもわかっている。でも、あの創業者たちの熱い意思を受け継いで、令和の時代の新しい経営の最前線を走りたいと思った。会長という役割を背負うことで見える世界も、感じるものも変わってくると思うから。

感じたいから。受け継いで、もっと熱くしたいから。


1日の締めくくり

そのあとは商談をこなし、夜はまた温泉に行った。

今日の温泉では、2歳年下の熱い若者と一緒だった。今別の案件で一緒に動いてくれていて、ディレクションを担ってくれている仲間。案件の整理をしながら、今後の展望を語り合った。

温泉で仕事の話ばかりしている22歳と20歳。傍から見たら変な光景かもしれない。でも、こういう人間が近くにいることのありがたさを、俺は身をもって知っている。

考え方、心のあり方ひとつで、人生も経営も方向が変わる。今日はそれを改めて感じた1日だった。


株式会社Milestone マイルストーン 代表取締役 大石 湧斗 おおいしゆうと 社長日誌 Vol.4「2000回の学びと感じたこと

コメント

この記事へのコメントはありません。

最近の記事
おすすめ記事
おすすめ記事
  1. 社長日誌 Vol.9「AIチャットbotの未来と、僕らが先駆けでやってきたこと」

  2. 社長日誌 Vol.8「スロースタートの土曜日」

  3. 社長日誌 Vol.7「90年の重みと、8年後の弊社へ」

  1. 登録されている記事はございません。
  1. 登録されている記事はございません。

関連記事