2026.2.23(月)|大石 湧斗(おおいしゆうと)
今日も変わらない日常だった。
CTO の金子とオフィスに引きこもって、僕は業務周りの作業、金子はプロダクト開発。連絡を返して、雑談して、また作業して。経営者の1日ってこういうものだと思う。毎日毎日ドラマチックなことが起きるわけじゃない。コツコツ地味なことを積み重ねる日々の連続の先に、たまに大きな成果がある。それだけだと思っている。
本音を言うと、社長日誌を書くたびに「もっと派手なこと書きたいなぁ」と一瞬よぎる。でもそれはノリみたいなもので、本心じゃない。実際、経営で目立つ瞬間なんてほとんどない。残りの350日はこういう日の連続。でもそれでいい。
チラシを作りながら考えていたこと
今日の業務のひとつに、大田呉服店さんのチラシ作成があった。普段は金子がデザイン周りをやることが多いんだけど、今回は金子がプロダクト開発に集中しているので僕が担当した。
久しぶりのデザイン。正直、結構楽しかった。
ただ、俺は「自分なりにいい感じのデザイン」を作ることにはまったく意味がないと思っている。大事なのはお客さん目線でどういう言葉が刺さるか、どういう言葉が感情を動かすか。それだけ。
だから弊社が作ったAIチャットbot「AI女将」の会話データを見ながら、お客さんがどこでつまずいているのか、何を求めているのかを分析して、そこからコピーライティングを組み立てた。
振袖を選ぶとき、いきなりお店に行くのってハードルが高いと思う。特に若い子にとっては。だからチラシにAI女将のQRコードをつけて、「まずはAIに相談できる」という導線を設計した。デザインも古臭さがないように、ポップで見やすい感じに仕上げた。
……まぁ、こう書くと華やかさゼロだけど、こういう「お客さんの感情に寄り添った導線設計」を地道にやれるかどうかが、結局のところ差になると感じている。
定食屋で考えたマーケティングの話
昼は金子と近くの定食屋に行った。
お会計のとき、店員さんが「ポイントカード作りますか?」と聞いていた。前にいたお客さんたちは大体断っていた。それを見て、ふと思った。
「要りますか?」じゃなくて、レシートと一緒に「今回ポイントつけさせていただきました。次回もよろしくお願いします」ってもう渡しちゃえばいいのに、と。
人間って、差し出されたものを断るのは心理的にハードルが高い。もらったカードを車のポケットにでも入れておいて、ふと思い出したときに「またあそこ行こうかな」と思ってもらえれば、それで成功じゃないかと思う。
もっと言えば、公式LINEを作って、「LINE追加でハムカツ1つ無料」みたいなキャンペーンをやれば顧客情報が溜まる。LINEに誘導できれば定期的に配信もできるし、「あ、お昼またここ来よう」って思わせるCRMの仕組みが作れる。
……まぁ、これをお店の人に言っても多分ピンとこないだろうし、お金を払ってまで導入してくれることはないかもしれない。だから仕事にはならないと思う。でも、こういう施策をどんどん打ち出せる飲食店や会社が、結局売上を伸ばしていくというのは実感としてある。実際にうちのクライアントでも、そういう仕組みを入れたところは数字が変わっている。
固定概念を外して、シンプルにお客さん目線で考える。一番ストレスフリーなマーケティングの導線を作れるかどうか。ここを考え抜ける人間が勝つんだと思う。
金子と「俺ら、オタクじゃないけど変なとこあるよな」って笑い合った。定食屋に来てもこんな会話しかしてない。でも、うちの会社はこういう空気でいいんだと思っている。
来週のアポイント
来週、商談のアポイントが数件入っている。
正直に言うと、緊張している。電話でアポを取ったとき、相手の社長さんはすごく良い方で、包み込んでくれるような雰囲気だった。でもだからこそ、余計に緊張する。
ただ、自分自身の会社には自信がある。プロダクトにも、技術力にも。
昨日温泉で兄に話した『ひゃくえむ。』の言葉を思い出す。浅く考えろ。世の中舐めろ。保身に走るな。勝っても攻めろ。 相手を尊敬して、謙虚に、でも商談を楽しむ。まずは挨拶からになるかもしれないけど、チャンスがあれば踏み込んで深い話がしたい。
相手の会社が大きいか小さいかは関係ない。すべての人が、人生の貴重な時間を使ってその機会を設けてくださっている。大きい小さいに関わらず感謝して、時間は等しいのだから、すべて無駄にしないようにする。
今日の振り返り
今日1日を振り返って、1秒1秒を無駄にしないで過ごせたかと言われると、正直そうでもない気がする。ぼーっとしている時間が今日は多かった。
俯瞰して物事を考えて、本質を見極めるという意識は無意識レベルでできていると思う。でも、1秒1秒を大切にできるかどうか。休むなら休むで、その休む時間にも意味を持たせるくらいの意識で生きていかないと、と思う。
危機感を持つ。でも信念に溺れない。目先のものに飛びつかない。地盤を固めつつ、勝っても攻め続ける。
日々の日常の中で考えて、学んで、吸収して、成長する。その繰り返しだと思っている。
株式会社Milestone マイルストーン 代表取締役 大石 湧斗 (おおいしゆうと)社長日誌 Vol.3「変わらない月曜日」
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