開発会社との打ち合わせで、知らない用語が出てきた。流れを止めるのも悪い気がして、なんとなく頷いた──。この経験、ありませんか。静岡県内の打ち合わせの席で、私たちが何度も見てきた光景です。私たち株式会社Milestoneは、静岡県沼津市を拠点にAI開発とシステム開発を手がけている会社です。先に、開発側の人間として白状します。悪気なく専門用語を使ってしまうのは、私たち開発側の悪い癖です。翻訳の責任は、本来こちらにあります。
とはいえ現実には、専門用語が飛び交う打ち合わせは今日もどこかで行われています。そして「なんとなく頷いた」用語が、後から数十万円の認識ズレになって返ってくることがあります。だからこの記事を作りました。静岡の経営者の方々との打ち合わせで実際によく出る用語を、場面別に、ひとことの日本語へ翻訳した辞書です。
ただの用語集にはしていません。各場面に「聞き返しフレーズ」を付けました。用語を全部覚えるより、その場で確認できる一言を持つほうが、ずっと実戦的だからです。読み終える頃には、開発会社との打ち合わせが怖くなくなっているはずです。
なぜ、分からない用語を放置してはいけないのか
用語のズレは、そのまま費用と成果のズレになるからです。
「なんとなく頷く」が、一番高くつく
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の調査でも、システム開発の失敗原因の多くは、要件定義など上流工程の認識のズレに起因すると指摘されています。上流工程とは、まさに打ち合わせの場のこと。そこで交わされる用語の意味が双方で違っていたら、その後の開発はズレたまま進みます。「あのとき聞いておけば」の一言が、後から高くつくのです。
「分からない」と言うのは、恥ではなく仕事
経営者がIT用語を知らないのは、当たり前のことです。貴社の本業の用語を、開発会社が知らないのと同じです。だから「その言葉の意味を教えてください」は、恥ずかしい質問ではなく、プロジェクトを守る立派な仕事です。むしろ、質問されたときの答え方で、開発会社の実力と誠実さが分かります。平易に言い換えられる会社は、本当に理解している会社です。静岡県内の打ち合わせでも、良い質問が出た日ほど、その後の開発は順調に進むものです。
この辞書の使い方
以下、打ち合わせの場面別に用語を並べました。最初から読む必要はありません。打ち合わせの前に該当の場面だけ眺める、打ち合わせの後に議事録と照らす、という使い方で十分です。各場面の最後にある聞き返しフレーズだけは、ぜひ覚えて帰ってください。なお、ここで言う打ち合わせとは、初回相談から導入後の定例まで、開発会社と向き合うすべての席のことです。
【お金の場面】見積もり・費用の打ち合わせで出る用語
金額の話に出てくる用語は、数が少ないぶん、一つの誤解が大きな差になります。
| 用語 | ひとことで言うと | 補足 |
| 人月(にんげつ) | 1人が1カ月働く作業量 | 開発費の単位。金額の差は作業量の差 |
| 工数(こうすう) | 作業にかかる人手と時間 | 「工数がかかる」=人の時間を多く使う |
| 初期費用 | 作るときに一度だけ払う費用 | 開発費・導入費など |
| ランニングコスト | 使い続ける間、毎月払う費用 | 保守費・サーバー費など |
| 保守費 | 動き続けさせるための月額費用 | 中身は会社ごとに違うので要確認 |
| 一式 | 内訳をまとめた表記 | そのままにせず、中身を開いてもらう |
| 概算見積もり | ざっくりの金額 | 詳細見積もりの前段階。幅があって当然 |
「人月」だけは、仕組みを知っておく
この場面で一つだけ深く知っておくなら、人月です。開発費の大半は人件費で、「何人が何カ月動くか」で金額が決まります。つまりA社200万円とB社400万円の差は、値段の差ではなく、想定している作業量の差である可能性が高い。ここが分かると、金額の比較が「作業範囲の比較」に変わります。静岡県内でいただく相見積もりのご相談でも、この視点ひとつで景色が変わったという声を多くいただきます。
この場面の聞き返しフレーズ
「その費用は、初期費用と月額のどちらに入りますか」。お金の場面の混乱の大半は、一度きりの費用と毎月の費用の混同から生まれます。この一言で、ほとんど整理できます。
【進め方の場面】開発の流れの打ち合わせで出る用語
工程の名前は、貴社が「いつ、何をすればいいか」を知るための地図です。
| 用語 | ひとことで言うと | 補足 |
| 要件定義(ようけんていぎ) | 何を作るかを決める工程 | 経営者の出番が一番多い工程 |
| 設計 | どう作るかを決める工程 | 画面の見た目と、裏側の両方 |
| 実装(じっそう) | 実際に作る作業 | 「開発」とほぼ同じ意味で使われる |
| テスト | 正しく動くか検証する工程 | ここを削る計画は要注意 |
| 検収(けんしゅう) | 約束どおりかを確認して受け取ること | 貴社が主役の最終確認 |
| リリース/納品 | 完成した仕組みを使い始めること | ここからが運用の始まり |
| アジャイル | 小さく作って確かめながら進めるやり方 | 一気に全部作らない進め方 |
| MVP | まず最小限の形で作って試すこと | 小さく始めて育てる考え方 |
「要件定義」は、経営者が主役の工程
工程の中で唯一、技術より業務の知識が主役になるのが要件定義です。ここで話されるのは、貴社の業務の流れ、困りごと、優先順位。つまり、答えを持っているのは開発会社ではなく貴社です。「専門的な工程だから任せよう」と引いてしまうのが、一番もったいない。静岡県内のご相談でも、要件定義に経営者がしっかり関わった案件ほど、仕上がりの満足度は明らかに高いのです。
「検収」は、貴社の権利
検収は、納品物が約束どおりかを確認して受け取る手続きです。「確認してからお金を払う権利」と言い換えてもいい。何をどう確認したら合格なのか、期間は何日か。ここを打ち合わせで確認しておくと、受け取りの場面で慌てません。受け取りの基準を先に決めておく。それだけで、完成間際の空気はまるで違います。
この場面の聞き返しフレーズ
「その工程で、私たち側は何をすればいいですか」。工程の名前を全部覚えるより、各工程での自社の役割を確認するほうが実戦的です。
【仕組みの場面】システムの中身の打ち合わせで出る用語
カタカナが一番増える場面ですが、翻訳すればどれも身近な話です。
| 用語 | ひとことで言うと | 補足 |
| サーバー | システムやデータの置き場所 | 自社に置くか、借りるかを選ぶ |
| クラウド | インターネット越しに借りる置き場所 | 自社に機械を置かなくて済む形 |
| データベース | データを整理してしまっておく箱 | 顧客情報や受注履歴の保管庫 |
| API(エーピーアイ) | システム同士をつなぐ接続口 | 「API連携」=仕組み同士を接続する |
| アカウント/権限 | 誰が、どこまで使えるかの設定 | 退職時の削除まで含めて管理 |
| バックアップ | データの控えを別に取っておくこと | 頻度と保存場所を確認 |
| セキュリティ | 情報を守るための仕組み全般 | 具体的に何をするかは会社ごとに違う |
「クラウド」と「サーバー」は、置き場所の話
難しそうに聞こえますが、要は「仕組みとデータをどこに置くか」という話です。自社の建物に置くか、外部の安全な場所を借りるか。今は借りる形(クラウド)が主流で、初期費用を抑えやすく、災害時にもデータが手元と別の場所に残る利点があります。静岡のように災害への備えが欠かせない土地では、この形は防災の面でも理にかなっています。
「API」は、仕組み同士の接続口
打ち合わせで「API連携できます」と言われたら、「いま使っている仕組みと、新しい仕組みをつないで、データを行き来させられます」という意味です。逆に接続口が無い古いシステムとの連携は、手間と費用が増えます。既存システムがある場合、「いまの仕組みと繋げますか」という確認を、打ち合わせの早い段階で済ませてしまいましょう。
この場面の聞き返しフレーズ
「それは、うちの業務で言うと何にあたりますか」。仕組みの用語は、貴社の業務に翻訳してもらうのが一番早い。この質問に具体例で答えられる会社は、貴社の業務を理解しています。静岡の会社同士なら、答えを言葉だけでなく、現場で実物を見ながら確認することもできます。
【AIの場面】AI導入の打ち合わせで出る用語
いま一番新しい用語が飛び交う場面です。ここは特に、遠慮なく聞き返してください。
| 用語 | ひとことで言うと | 補足 |
| 生成AI | 文章や画像を作り出すAI | 質問に文章で答えるAIもこの仲間 |
| AIチャットボット | 会話形式で自動応答する仕組み | 問い合わせ対応などに使われる |
| 学習/チューニング | AIに知識やルールを覚え込ませる調整 | 導入後も続く「育てる」作業 |
| ハルシネーション | AIがもっともらしい間違いを答えること | ゼロにはできない。抑える設計が重要 |
| ガードレール | AIが答える範囲の線引き | 答えてはいけない質問を答えさせない |
| RAG(ラグ) | 社内資料を読み込ませ、その内容に基づいて答えさせる仕組み | 「うちの資料で答えるAI」の裏側 |
| プロンプト | AIへの指示や質問の文章 | 指示の質で答えの質が変わる |
「ハルシネーション」と「ガードレール」は、セットで覚える
AI導入の打ち合わせで最重要の2語です。AIは、事実と違う内容をもっともらしく答えてしまうことがある(ハルシネーション)。だから、答えてよい範囲に線を引き、範囲外は答えさせない設計(ガードレール)が要る。この2語が打ち合わせに出てこないAI提案は、むしろ心配です。静岡県内のAI導入のご相談でも、この2語を最初にご説明すると、その後の話が一気に具体的になります。
「AIを制御する技術」を、用語の面から見ると
私たちMilestoneが核に据える「AIを制御する技術」とは、この場面の用語を全部つないだものです。ハルシネーションを抑え、ガードレールを引き、貴社の資料に基づいて答えさせ、導入後もチューニングを続ける。静岡のAI会社として打ち合わせの席に着くとき、私たちはこれらの用語を必ず貴社の業務の言葉に翻訳しながら話します。用語が通じない提案は、提案ではないと考えているからです。
この場面の聞き返しフレーズ
「間違った答えを返さない工夫は、どこに入っていますか」。この一問で、その会社のAI開発の実力は、ほぼ見えます。静岡のAI会社を比較するときも、この質問への答えの具体性が、一番の物差しになります。
【運用の場面】導入後の打ち合わせで出る用語
作った後の付き合いで出てくる用語です。長い付き合いになるほど、ここが大事になります。
| 用語 | ひとことで言うと | 補足 |
| 保守・運用 | 動き続けさせ、直し、改善すること | 範囲は契約ごとに違う |
| アップデート | 仕組みを新しい状態に更新すること | 放置すると安全面の穴になる |
| 障害/復旧 | 止まること/元に戻すこと | 復旧までの体制と時間を確認 |
| ログ | 仕組みの動作記録 | トラブル調査と改善の手がかり |
| リプレース | 古い仕組みを新しく入れ替えること | 数年〜10年単位で訪れる節目 |
「保守」の中身は、会社によって違う
運用の場面で一番の要注意語が、保守です。不具合の修正だけなのか、小さな改善も含むのか、問い合わせ対応は入るのか。同じ「保守費月3万円」でも、中身はまるで違うことがあります。言葉ではなく、中身で確認してください。静岡県内の立て直し相談でも、保守の中身の誤解が発端になっているケースは少なくありません。
この場面の聞き返しフレーズ
「その対応は、保守契約に含まれますか」。導入後のすれ違いの大半は、この確認一つで予防できます。静岡県内なら、含まれない対応が起きたときに駆けつけてもらえるかどうかも、あわせて確認しておくと安心です。
用語より大切な、「翻訳してもらえる関係」の作り方
ここまで並べておいて何ですが、正直に言います。用語を全部覚える必要はありません。
良い開発会社は、翻訳の名人
本当に頼りになる開発会社は、専門用語を並べる会社ではなく、貴社の業務の言葉で話せる会社です。「在庫の棚卸しで言うと」「予約台帳で言うと」。こうした翻訳が自然に出てくる会社は、貴社の業務を理解しようとしている会社です。用語辞書のこの記事が最終的にお伝えしたいのは、辞書が要らない相手と組んでください、ということなのです。静岡で長く選ばれている会社ほど、この翻訳力を備えているものです。
静岡の対面打ち合わせなら、図を描きながら確認できる
分からない概念は、言葉より図が早い。対面の打ち合わせなら、ホワイトボードや紙に図を描きながら「こういう理解で合っていますか」と確認できます。静岡県内同士なら、この対面の確認を打ち合わせのたびに重ねられます。画面越しでは流れてしまう小さな「?」を、その場で潰せる。地元の会社と組む、地味だが確かな利点です。
Milestoneの打ち合わせルール
私たちは、打ち合わせで二つのルールを自分たちに課しています。一つ、専門用語を使ったら、必ずその場で言い換える。二つ、説明は貴社の業務の具体例で行う。静岡の経営者の方々に「打ち合わせが分かりやすかった」と言っていただけることは、私たちにとって技術の褒め言葉と同じくらい嬉しい評価です。
よくある質問(FAQ)
Q1.打ち合わせ中に「分からない」と言うのは、失礼になりませんか? A.まったくなりません。むしろ、分からないまま進むほうが、後で双方の損になります。「いまの言葉、うちの業務で言うとどういうことですか」と聞かれて嫌がる開発会社があるなら、そちらのほうが問題です。静岡県内の打ち合わせでも、一番良い質問はたいてい、経営者の素朴な一言です。
Q2.打ち合わせの前に、IT用語を予習しておくべきですか? A.不要です。予習するなら用語ではなく、貴社の業務の困りごとの整理を。それが打ち合わせの一番の材料になります。整理の仕方が分からなければ、白紙のままでも大丈夫です。用語は、この記事の該当場面をさっと眺める程度で十分です。
Q3.議事録に知らない用語が並んでいます。どう確認すればいいですか? A.次の打ち合わせの冒頭で、「前回の議事録のこの言葉を確認させてください」と切り出せば大丈夫です。メールで「この用語は、こういう理解で合っていますか」と送るのも良い方法です。文字で残る確認は、後々まで効きます。
Q4.専門用語ばかり使う開発会社は、避けるべきですか? A.一度は「分かる言葉でお願いします」と伝えてみてください。それで変わる会社なら問題ありません。変わらない会社は、貴社に合わせる姿勢そのものに課題がある可能性が高く、長い付き合いには不安が残ります。
Q5.この記事の用語表を、打ち合わせに持ち込んでもいいですか? A.ぜひどうぞ。印刷して手元に置き、出てきた用語に印を付けながら聞くのもおすすめです。静岡県内の対面のご相談なら、その場で一緒に印を付けながら進めることもできます。打ち合わせ後に印の付いた用語を見返せば、それがそのまま貴社の確認リストになります。
Q6.AIの用語は、これからもっと増えますか? A.増えます。ただ、増えるたびに覚え直す必要はありません。「間違った答えを返さない工夫はどこに入っていますか」という本質の質問は、用語が変わっても有効です。用語より、質問をしてください。
Q7.意味が会社によって違う用語もあると聞きました。本当ですか? A.本当です。代表格が「保守」と「要件定義」で、含まれる範囲が会社ごとに違います。だからこそ、用語の意味を暗記するより「御社の言うこの言葉には、何が含まれますか」と、その会社の定義を確認するほうが確実なのです。
Q8.Milestoneとの打ち合わせでは、用語の心配は要りませんか? A.要りません。専門用語を使ったらその場で言い換える、説明は貴社の業務の具体例で行う、を打ち合わせのルールにしています。静岡県内は対面で、図を描きながらのご説明も可能です。「何が分からないかも分からない」段階から、安心してお越しください。
静岡でAI会社・システム会社をお探しなら、株式会社Milestoneへ
用語の壁は、開発会社が取り除くべきものです。この記事の辞書と聞き返しフレーズは、その壁を貴社の側からも低くするための道具。そして最良の解決策は、翻訳が要らない相手──貴社の業務の言葉で話せる会社と組むことです。静岡の中小企業の打ち合わせから専門用語の壁をなくしていくことは、私たちの小さな願いでもあります。
私たちMilestoneは、静岡県沼津市を拠点に、AIチャットボット開発・業務システム開発・AI導入支援を行っています。「AIを使う」のではなく「AIを制御する」を核に、打ち合わせの言葉づかいから導入後の伴走まで、貴社の目線でご一緒します。静岡のシステム会社・AI会社との打ち合わせに不安がある方こそ、歓迎です。
こんなご相談を歓迎しております
- IT用語が苦手で、開発会社との打ち合わせに気後れしている
- 他社との打ち合わせ内容や議事録を、分かる言葉で解説してほしい
- 「何が分からないかも分からない」段階から話を聞いてほしい
- AIの用語と仕組みを、自社の業務に置き換えて説明してほしい
- 静岡のシステム会社と、対面で図を描きながら進めたい
訪問対応、オンライン対応、どちらでも可能です。30分ほどお話を伺うだけで、貴社にとっての「分からなかった部分の輪郭」は、たいてい見えてきます。
▶ ご相談・お問い合わせ https://milestone-net.com
「資料だけ見たい」「他社と比較検討中」というライトな段階のご連絡も、歓迎しております。
「やりたいをできるに、できるをできたに」。静岡の中小企業の長期パートナーとして、責任を持って伴走します。
株式会社Milestone(マイルストーン) 代表取締役 大石 湧斗(おおいし ゆうと) 所在地:静岡県沼津市
中小企業向けAIシステム開発・導入支援。「AIを使う」のではなく「AIを制御する」を経営の核に据え、業務にフィットしたAI導入を伴走型でご提案。静岡県全域と隣接エリアで対面対応可能。「やりたいをできるに、できるをできたに」をミッションに、貴社の長期パートナーとして責任を持ってご支援します。